イラストレーター・漫画家への「タダで描いてよ」問題について①原因編

おはこんばんちは。漫画家・MANGAブランディングプロデューサーすがのです。

noteを始めた時からずっと書きたかったテーマ

イラストレーター・漫画家への「タダで描いてよ」問題。

わたしもこれまでに、もう数を数え切れないほど体験してきました。特に激化したのは、商業漫画家としての執筆だけでなく、個人でプロモーション漫画の活動を始めた5年ほど前からでした。

今では、この問題が多発したのは「自分自身の問題」だったと自覚しました。ですが、渦中の時はそれは自分自身の問題だったと気付けず、なんでいつもこうなるんだろう、つらいなぁ…という思いを繰り返していました。

また、twitterなどでもRTで流れてくる「無償で描いて」「価格崩壊での交渉」を目にする機会も多くなりました。見かけるたびに、なんともやり場の無い気持ちになります。

そこで、超個人的な見解ですが
・原因は何か?
・改善策は?

について、書き留めておこうと思います。

【原因は何か?】
1.思い込みによる交渉への恐怖
2.娯楽という社会的位置付け
3.アマチュアとプロフェッショナルの境界線

1「思い込みによる交渉への恐怖」
これはわたしが商業漫画家として活動していたころから感じていたことです。デビュー当時、原稿料の相場などがわからず、編集部からご提案いただく原稿料に従い執筆。その原稿料が高いのか安いのかは判断できず、長い間ぬぐえなかったのが「下請け」という位置付けでした。

デビュー当時24歳だったわたしは、出版社と作家は対等ではないと思っていました。

原稿料の交渉なんてもってのほかで、数年執筆を続けても原稿料の交渉をしたら「じゃあ、もう描かなくていいです」と職を失うと思っていました。
この思いは、プロモーションの仕事を始めてからも度々感じていました。稿料を安くしないと仕事が受注できないのでは?これくらい必要、と思っても「なんでもっと安く出来ないの?」と理解していただけないんじゃないか?

この不安がそのまま現実となって、何度も繰り返しわたしの目の前に現れ続けました。原因の一つはわたしの中にある「漠然とした思い込みによる不安」でした。 

 

2「娯楽という社会的位置付け」
これは、漫画を読むのは大好きだけど、ご自身は全くクリエイティブとは関わってこられなかったカウンセラーの先生との対話からヒントを得ました。

漫画は娯楽、エンターテイメント性、サブカルチャー要素が強く「仕事」というより「好き、趣味」の延長上として認識されることが多く、「好きで趣味で描いてるんだったら、ちょっと気軽に描いてもらえるよね」と、絵を描かない方は思う方がいらっしゃるということ。

絵を描くことを仕事としているクリエイターは、もちろん好きで仕事にしていると思いますが、決して「簡単」に描いているわけではなく、思い描くところから形にするまで様々な能力を使い、形にしていると思います。
絵を全く描かれない方には、それが「簡単そう」に見えてしまう。この温度差も原因の一つではないかと考えます。

 

3「アマチュアとプロフェッショナルの境界線」
これは、クリエイティブなお仕事全般に当てはまると感じていますが、資格がある職業ではないため、どこまで出来たら「プロ」なのか?が曖昧なこと。

よく、クリエイターさんから「大手企業と比べて完璧じゃないから、プロと言っていいのか、仕事にしていいのかわからない」といったお話を耳にすることも思いのほか多いです。

漫画家は、雑誌や電子配信で一般流通に乗れば「プロ」という位置付けになるかもしれません。

それとは別に、わたしは作品に対して「責任」と「覚悟」が持てるか持てないか、も「アマチュア」と「プロ」の境目だと感じています。
また、プロとして長年やっていても、絵を描かない方からは「相場」も「絵を描く工程」も未知の世界です。ここにクリエイター側と依頼する側の思いがなかなか交わらない原因だと感じています。 

 

さて、次回その②「改善策編」では「じゃあ、何か対処法や改善策は無いだろうか?」について、試行錯誤繰り返してきた中から、変化を感じるきっかけとなった事例を綴っていきます。

クリエイターさんが、枕を濡らさないで生き生きとご活躍できる社会になるよう、何か出来ないかと、日々、MANGAブランディング事業の一環として模索しています。
次回もどうぞお付き合いいただけますと嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました!

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